第3章2節「一抹の不安」
さて、お店の品揃えを覗いて終了させると、ストーリーが進行します。
やってきたのはマリルとルリリのきょうだい。やりとりからしてかなり幼い印象を受けるので、人間で言うとまだ10歳にも満たないような子どもだと思われます。
2匹はカクレオンのお店でリンゴを買って行きました。ああ、カクレオン商店ってそういう用途でも使えるのね…冒険用だけじゃないのか…
察するに、あの子達のお母さんはマリルリかな?この小さな子どもたちはお母さんの代わりにおつかいに来ていたようです。小さいのに偉いですね。
きょうだいたちはおつかい終えて帰ろうとしますが、途中で引き返し大急ぎで戻ってきました。どうしんだ。どうやら買ったリンゴがひとつ多かったらしく。マリルお兄ちゃん曰く「ボク達、こんなに買ってません」と。
そんな事まで律儀に申告してくるのか…なんて純粋な。私なら、お釣りが多かったり買ったものが多かったり重かったりしたら自分に損がない限りは「ラッキー♪」とネコババしてしまいそうです。
そのリンゴは、カクレオンからのおまけで追加されていたものでした。
きょうだいで仲良く分けて食べてね、だそうです。ちょっとしたご褒美。
すると嬉しそうに2匹はお礼を言いました。なんとも微笑ましい光景ですね。ここで流れる曲も「ほのぼの」というタイトルで、「最近時が狂った影響で辺りが物騒だ」という話も嘘のように感じられてしまいます。
喜び勇んで帰途に着く2匹。しかし、途中でルリリが転んでしまいます。
…ルリリって転ぶことあるの?
転んだ拍子に、買ったリンゴがぽーんと転がり出てしまいました。
どんぐりころころ…とかおむすびころりん…みたいになる前に、主人公がキャッチ。拾ってあげると、ルリリが「す、すみません」と…えらく丁寧なお礼を返してきました。だいぶ幼い印象を受けたのですが、この子たちの礼儀正しさに脱帽。お母さんがちゃんと教えたのかな…
ココアが拾ったリンゴをルリリに手渡してあげた、そのとき。
視界がぐらり、と歪みます。そして同時に目眩のようなものが…
脳内に走る光。この演出こそが、章タイトル時に表示された画像です。暗転する視界で、声だけが聞こえました。誰かの、助けを求める声。目眩はそこで終わります。突然聞こえた尋常ならざる声に、呆気にとられるココア。ひとまず、ルリリにリンゴを返してその背を見送ります。
ぺこり、とお辞儀するルリリ。とても可愛い。こういったポケモンたちの一挙手一投足に注目するのも楽しいですよ。買い物も終わって、2匹は去って行きます。マリルお兄ちゃんが「おとしもの」という気になるワードを口にしていましたが…
2匹を見送って「かわいいねぇ」などとのほほんとした感想を浮かべるクリームに、先ほど聞こえた「声」について尋ねてはみますが…
クリームも、そしてカクレオンも聞いてはいなかったようです。声、それも「たすけて」なんて、セリフですから、もし聞こえていたならこんな呑気な空気ではないだろうとは思いますが。
しかしココアは、あの声が誰のものなのかわかったようです。あれは、さっきの子、ルリリの声。ルリリが助けを求める声でした。でも、あの子はそんな困っているようには思えませんでしたが。
色々気になることはありますが、お店ですべきことを終えたら場所を移りましょう。
すると、広場で先ほどのきょうだいたちと見知らぬポケモンが一緒にいるのを見かけました。
マリルが口にした「おとしもの」というワードですが、実は彼等は大切なものを紛失してしまい、ずっと探していたその在りかに心当たりがあるらしいスリープというポケモンと共にこれから探しに行くのだとか。エスパータイプだからそういう探し物系は得意なのかもね。
気のいいオジサン(?)と共に歩いていくきょうだい。去り際に、ちょっとスリープがココアにぶつかってしまったとき。
再び、あの目眩が起こります。
今度見えたのは映像でした。
何処とも知れない場所で、スリープとルリリのふたりきり。優しそうだったはずのスリープが怯えるルリリに詰め寄っています。
さっきも聞いた声。やはりルリリが助けを求めている…
映像はそこで終わります。クリーム曰く「深刻な顔」をしていたココア。深刻も深刻。のっぴきならない緊急事態だよこれは。
さっそくクリームに相談してみますが…
(でも『話がある』と前置きした割には周りのポケモンに余裕で盗み聞きされるような人前ならぬポケ前だよ…)
あんなに仲よさそうなスリープとルリリにそんなことが起こるわけない、きっと修行で疲れて変な白昼夢を見ているだけだよ、と。やはり、にわかには信じられないようです。
それに、クリームの言う通り、ココア達はギルドに入門してまだ日が浅いド新米なので、確信的な証拠もなく懸念だけでおいそれと動けるような自由な身分ではありません。今はギルドでの修行が最優先。色々と心配はありますが、ここは大人しくしていましょう…
そういえば。自由に動けるので、ギルドの弟子部屋を覗いてみました。上側の部屋が女子部屋。チリーンとキマワリの部屋で、ここにはキマワリが書いている赤い表紙の日記を読むことができます。メインストーリーが進むにつれて、どんどん更新されていくので楽しみ。
ところでコレ、誰に向けて書いてるんだろう…
そして下側は男子部屋。ヘイガニ、ドゴーム、そしてビッパの共同部屋です。こちらにも青い表紙の日記が。ビッパも日記をつけているようです。
ビッパには、「一流の探検家になりたい」という夢があるようです。頑張って!
両者の日記は、時の探検隊闇の探検隊ではただの紙切れだったのですが、ちゃんと書物の形をしていて感動。
さて。倉庫に貴重な道具を預け、
カクレオン専門店も見て(うーんこの品揃え…)、
銀行にお金を預けて、
最後にここまでの冒険を記録。
これで準備万端。さぁ、ギルド地下一階の掲示板前に戻りましょう。
(つづく)